川崎公害病患者と家族の会―増え続けるぜん息患者と新たな救済制度へ―

福田市長さん!ぜん息患者をいじめないで

福田市長さん!ぜん息患者をいじめないで

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福田市長さん!患者の声を聞いて

 福田市長は、「成人ぜん息患者医療費助成条例」(8879人)、「小児ぜん息患者医療費支給条例」(3448人)のいのち綱である制度を廃止しようとしています。
 麻生区に住む患者は「命の問題に直結する。心配だし、制度の廃止には反対」、制度が廃止されれば「受診を控える患者も増える」「ひとつひとつの病気に向き合う市政であってほしい」と訴えています。  
 ぜん息は命にかかわる大変危険な病気と言われています。 いのちを守るためにも制度の存続が必要なのです。

重い発作で、病院に着く前に死亡!

 厚生労働省は、喘息の重い発作によって患者が病院に到着する前に死亡してしまうケースを社会問題として捉え、「喘息死ゼロ作戦」をおこない、特別の体制をつくりいまも継続しています。
 その成果として「喘息予防・管理ガイドライン」を作成しました。ガイドラインには「理想的には無症状を完全なコントロール状態と
し現在の症状や薬の副作用がなく健常人と同様の日常生活を送ること」「将来にわたり呼吸機能を維持して増悪や喘息死を回避すること」を強調しています。

持病を持つ患者を切り捨てないで!

 福田市長は厚生労働省も特別の体制を取り喘息患者の対応を重視しているのに、なぜ患者を切り捨てる方向を打ち出したのでしょうか。コロナ感染の勢いが収まることなく、特に死亡者が増え続け、その犠牲になっているのは高齢者と持病を抱える患者です。
 コロナは肺を病む病気です。肺の病気である気管支ぜん息患者は特に注意が必要です。あえて、このような時期にぜん息患者のいのち綱を切らなければならないのでしょうか。いのちを守るはずの自治体が、市民の命を削る政策を進めるのはおかしいと思います。